3年魏組張遼先生




ドリーム小説
問題  春一番とはなんですか?


の答え


「アント○オ△木のモノマネをする人」





以上……





パコン!

「いたっ」

「なんですか、この答えは…△木って誰ですか…まったく」

は書き込んだ答えを見た張遼に軽く頭を叩かれた。
手ではなく、音からすると書物のような気もする。

「えー春一番って言えばこの人ですよ?知りません?…あ、知るわけないか」

「…私としましては人だと言われるのが驚きですがね」

張遼はア○トニオ△木なんて当然知るわけがない。

「気合だー!つって人様にビンタする人です」

「して欲しいのですか?殿は]

「…遠慮します」

軽く睨まれてしまったので首をすくめる
張遼は仕方ないと言った感じでため息をつく。

「もう少し真面目にやりましょうね、殿」

「だって、寒くなったり、暑くなったり…眠くなるし〜」

集中力が続かないようで。

「じゃあ、今日はここで止めますか?」

「え!いいの?」

「その代わり、私が教えるのも最後にしますけどね」

「やだーー遼さんじゃなきゃ嫌です〜」

は張遼の腕を掴んで揺らす。

「しっかり学んでいただけないど、私としましても困るのですがね、殿」

「やります!しっかりやるから見捨てないでください〜」

別に自分じゃなくともこの国ではに勉強を教えるものなど沢山いるだろうに。
学のある人間なら沢山いる。

「では、先ほどの問題、ちゃんと答えてくださいね」

「うす」

春一番ってなんですか?

っては考えるも、例の人物がマイクパフォーマンスをしている姿しか思いつかない。

(ヤバイって…またこんな事考えてると遼さんに怒られる〜)

口の出さないだけ進歩はあったようだ。
がちらりと張遼を見ると、彼は椅子に腰掛け書物を読んでいる。

(春一番かぁ…確か、暖かい風じゃなかったっけ?)

「遼先生〜辞書使ってもいいですか?」

「いいですよ」

張遼は顔も上げずに言う。
は持っていた漢語林を開く…ってそれは国語辞典ではないので使えないですさん。

(春一番…載ってないや。当たり前つーの。あぁ国語辞典は持ってきてないんだよなぁ)

でもなんとなくぺらぺらページをめくる。
『春』って単語はかなり沢山使われている事に気づく。

(春女…おぉ、ちょうど私ぐらいはそう言うのかな?)

殿、随分熱心に調べているようですが、答えはでましたか?」

「…え?あ、いえ…答えはでないのですけど」

「………」

遊んでいると思われたのか、張遼の顔が怖い。

「あ、あの。春って単語いっぱい使われてますね」

「そうですね」

「春女って私ぐらいの年齢ですよね。ってことは私は春女ですね」

「まぁ、そうですね。年頃の娘、17,8の女子のことを指しますから。でも私から見れば、あなたはどちらかと言えば春秋富のほうが普通ですよ」

「しゅんじゅんとむ?」

「年齢がまだ若い、先が長いってことですよ。年頃の娘と言われましてもね」

「わ、酷いです!私の事子ども扱いしてますね」

「私から見ればあなたはまだまだ子どもですよ」

は頬を膨らます。
それが子どもだって言うのに。
張遼は可笑しくてしょうがない。

「それで、春一番とはなんですか?」

「えー話を戻すのですか?…えーと、暖かい風ですか?」

「まぁ、近いですね。二月末から三月初めに、その年に初めて吹く強い南風です」

「あぁ〜ニュースで言ってました」

「遅いですよ、気づくのが。春の訪れを示したり、春のあらしともいいますね」

「へぇ…でも今年はいつ吹いたかはわからないですね」

「そうですね。でも段々温かくなっているので、もう吹いたのでしょう」

今年初めて吹く強い南風。
春の訪れ
春のあらし。

そう言えば、恋をしたり、彼氏彼女ができた時などに『春が来たね』とか言うよなとは思う。

(私の春はいつですかね〜)

結構アピールしてるのに、この男はするりとかわしていく。
それにさっきの言葉。


『私から見ればあなたはまだまだ子どもですよ』


あれには完璧に撃墜されたと思う。

(むぅ〜甄姫姉さんか張コウさんでにも相談してみようかな?)

どうすれば振り向いてもらえますか?と…。

ちょっと恥ずかしいけどね。

「どうかしましたかな?」

「いえ、別に。遼さん、春は好きですか?私は好きですよ、暖かいし、ウキウキしません?やるぞ!って感じで」

「一般的にはそうでしょうね」

「一般的にはって、遼さんは違うの?」

「私も嫌いじゃないですよ、春は。ですがね、切ない、儚げと言う印象もあるのでね」

「へー」

殿は、以前春は出会いと別れの季節だとか言いませんでしたか?」

「言ったかなぁ?」

「さて、今日はここまでにしましょうか」

「いいんですか?まだいつもより早くないですか?」

殿の集中力がもう無さそうなのでね。続きはまた明日と言うことで」

張遼は立ち上がって、書物などを片付け始める。
の使ったものを片付ける。

(出会いと別れの季節かぁ…確かに卒業とかあるけど。ここじゃあまり関係ない気がするけど?)

「りょーさん」

「なんですかな?」

「遼さんにはもう春きてますか?」

「は?」

は張遼の顔を覗きこむ。
言われた張遼は首を傾げる。

「春が来たとは?」

「彼女いますか?」

「………」

パコン!

「いたっ!遼さん本の角はマジで痛いので勘弁してください」

張遼にまたも書物で叩かれたようだ。
しかも、角…これは痛い。

「あなたがしょうもないことを聞くからですよ」

「だって、気になるじゃないですか〜」

「ならなくて結構です」

呆れた顔をしている張遼。
は叩かれた所が痛かったのか、摩っている。

「余計に馬鹿になっちゃいますよ〜」

「それは失礼。その分しっかり勉強してくだされ」

「ぶー」

「では、私はこれで失礼しますよ」

張遼はさっさと部屋から出て行ってしまう。
残されたは卓に身体を伏せる。

「にゃーまたもかーわされーたー」

やはり私は子どもですかと。




「…彼女ですか。いませんよ、そんなの…」

ブツブツ言いながら歩いている張遼。

「手のかかる生徒がいるので、そこまで手が回りませんよ」


お互い春はいつ来るのやら?








まぁ…まだ通用するネタだと思うだが…春一番w
04/03/16
13/04/22再UP