|
最近、城下で人気があると言う占い師さん。 姜維とのことを占ってもらおうと、尚香と二人で行ってきた。 私たちが行った時点ですでに長蛇の列。 それでも待つこと3時間でようやく私の番に。 好きな人との相性を占ってくださいって伝えたところ。 「あ〜最悪ですね」 などから始まり、なぜ初対面の人にここまで言われなきゃいけないだろう と言う事を山のように言われた。 終いには 「じゃなきゃ地獄に落ちるわよ、アンタ」 って…。 【恋占い】 「おいおい、まだかよ〜」 「……まだみたいですよ」 「長い……俺たち何してんだろうな」 「奥方様の護衛」 「そうなんだけどよ…」 馬超と趙雲は朝出かけていく尚香とを見つけた。 どうも城下へでるらしい、しかも供をつけずに。 はまぁいいとして、尚香は劉備の奥方だ。 いくら武術に長けていると言えども、何かあってからでは遅いと、二人はこっそり後をつけた。 二人が到着した場所には若い女性を中心とした長い列ができていた。 二人はその最後尾に並んだ。 「…なんだ、あれは?」 「さぁ?なにか見世物でもあるのでしょう」 二人が並んだのは、最近成都で人気の占い師の占いの館とかいうもの。 とてもよく中るとかで人気なのだ。 だが趙雲たちはそんなのは知らないから、適当にたちにばれない位置で見ていたのだが。 中々進まない列に苛立ちが出始める。 特に馬超が。 「あ!あの屋敷に入るみたいですよ?どうします、馬超殿」 「あ?もうどうでもいい…中に入ったならば出てくるまで待つしかねぇじゃん」 「そうですけど、どこかの店にでも入りますか?」 「だな、なんか飲もうぜ」 ゆっくりゆっくりの列の動き。 それでもようやくたちが前へ前へと移動するので帰るに帰れない。 その館に入るようなので、出てくるのを待つしかない。 適当に入った店で時間を潰すことにする。 馬超は店の者にあの館はなんだと尋ねた。 「あぁ、最近女性に人気の占い師がいるのですよ」 「へぇ」 「すごい命中率だとかで。特に女性は恋愛を見てもらうのであーやって並んでいるんのですよ」 「じゃあ奥方様たちは占いをしに行ったのか」 「主にじゃねーの?」 今更、尚香が恋愛占いしてもしょうがないってことか? まぁ劉備との仲は悪くないし。 「年頃の女性と言うのは好きそうですよね、そう言うの」 「だな。俺にはわからんけどね」 「馬超殿は占いなど信じて無さそうですよね」 「あぁ、信じてないね。アンタもそうじゃないの?」 「そうですね。あまり信用はしてないですね」 あと、どのくらいでたちは出てくるのやら? 「…………」 「もう、そんな顔しないの!」 たちが館から出てきた。 の顔は怒っているようにも見えるし、泣きそうにも見える。 「出てきたぞ」 「えぇ……殿、すごい顔してますね」 「大方、嫌なことばかり言われたのだろうな」 趙雲たちは勘定を済ませ、二人の後ろを少し離れて歩く。 「大丈夫だって、あんなのデマよ、デマ!信じなきゃいいじゃない」 「けどさ、中るって有名な人でしょ?…相性最悪だって、地獄に落ちるって…」 「まぁ、キツイ言い方よね、あれは」 こっちは何も言い返せなくて、最後まで反論できなかった。 占い師が言い終わると、はい、料金どうぞと、占いの代金を払ったらさっさと外に出されてしまった。 多くの人がまだまだ並んでいるから、余計な時間は取るつもりはないのだろう。 「どうしよう〜尚香、最悪だって〜」 「最悪かしら?そうは見えないわよ、大丈夫よ、大丈夫!」 「何を根拠に」 「私がそう思うからよ。よし、こんな嫌な気分は騒いで忘れるに限るわ」 「う、うん」 「、パーッと遊ぶわよ」 尚香はの手を引っ張って走り出す。 「尚香!?」 走りだした二人を見て、趙雲たちは見失わないように自分たちも走り出した。 その後二人は食べ歩きだ、買い物だと延々と城下で楽しんでいた。 対照的に中々城に戻る気のない尚香を見てゲンナリしたのは趙雲たちだった。 「なぁ、護衛なんていらねーんじゃね?」 「そうかもしれませんが、だからと言って帰るわけにもいかないですよ」 「だよなぁ」 こんなことなら数人の部下を連れて交代で護衛すればよかったと後悔する馬超だった。 *** 「食事中に難しい顔するの、止めてくれないかな」 「あ、ごめん」 少し前まですれ違いが多かったのだが、最近また姜維と一緒に昼餉を食べれるようになった。 今がちょうどその時間。 は先日の占い師に言われたことが気になって気になってしょうがなかった。 せっかく姜維とのご飯の最中もしかめっ面をしてしまった。 「なに?悩み事?珍しいね」 「珍しいって酷いなぁ、私だって悩み事ぐらいあります〜」 「そう」 姜維はくすりと笑った。 「でも、悩みとはちょっと違うのだけどね」 「へぇ」 姜維は占いって信じるだろうか? この話してもいいのか?ちょっと考える。 姜維は恋愛に関する話は興味ないと以前、きっぱりとに言った。 今も別に深く追求はしてこないし。 でも、ちょっと話のネタぐらいはいいじゃないかと思う。 「あのね、この前ね、尚香と人気あるって言う占い師さんのトコ行ったの」 「あぁ、女官さんたちが騒いでる人?よく中るとか言われてるよね」 「う、うん。その人」 意外にも姜維は知っていたのか、その占い師。 「でさ、恋愛運をね、ちょっと占ってもらったの。す、好きな人との相性とか」 「ふーん」 (やっぱ興味なしなのか、姜維は…やっぱつまんない) その相手が姜維なのにと内心思いながら。 「結果が良くなかったんだ?」 「そう。最悪ですって言われてさぁ…色々ぼろくそに言うし、最後にはこのままじゃ地獄に落ちるわよって、酷いと思わない?」 「それはすごいね」 ぷーっと頬を膨らましながら言う。 おかずの芋の煮つけを箸で刺してパクリと頬張る。 姜維はくつくつ笑う。 姜維はもう食べ終わってお茶を啜っている。 「中るって有名な人だからさ、そんな風に言われちゃうとショックなわけで」 「まぁ、悪く言われれば誰だって嫌だよね」 「姜維は占いって信じるほう?」 「僕?どうだろうね……普段、占いなんてやらないからね。でも」 「ん?」 姜維らしい答えに微笑ましく思いつつ、姜維が苦笑交じりで笑うので何かと思う。 「そんな人より、近くに占いやってくれる人いるのに。お金払って勿体無いなぁ」 「え!誰!?」 「丞相だよ」 「へ?…孔明先生?」 「そうだよ。【奇門遁甲】と【六壬神課】って言うの。 奇門遁甲は兵法としても使われているけど、六壬神課は国家的な問題から日常的な問題の悩みなどの決断や選択に迷った時に指示に従えば運命の追い風が吹くってさ。 事業、試験、恋愛。さらには走人、言情までわかるらしいよ」 「すっごーい。孔明先生、そんなのできるの?」 「らしいよ。僕は別に占ってもらったことはないけどね」 「お金払って嫌な気分になるくらいなら、最初から孔明先生に頼めばよかった〜」 「でも、その場合その占い師よりもっと悪いことを言われるかもしれないけどね」 「うわっ、そうだ!それは怖いなぁ」 さっきからの表情がころころ変わって見ていて姜維は面白い。 「占いなんて、あまり気にすることないと思うけどね、僕は」 「だって、最悪なんて言われちゃったし」 「じゃあ逆に考えればいいんじゃないの?」 「逆?」 「悪い結果が出たならば、そうならないよう努力すればいいんじゃないの? その占い師にどこが悪いって言われたならば、そこを直すとかね」 簡単に言うなぁとは思う。 でも、それも一つの意見なのだろうな。 姜維ならばそうするってことなんだ。 でも相性は、直すとかって問題じゃないと思うが? 「性格ならば直そうと思えば直せるけどさ、好きな人との相性はどうしようもないよ?」 「相性ね…」 趙雲殿か馬超殿との?って口に出しそうになるが、それは言ってはいけないだろう。 姜維だって相性はどうにもできないのはわかる。 でも姜維から見てると、は趙雲と馬超とも上手くやっているのでそう気にすることはないとは思うのだ。 「でも、そんなの気にしてもしょうがないさ。付き合いってのは付き合ってみないとわからないし。紙の上ではそう書かれたとしても、実際はわからないものだよ」 姜維はそっとの頭に手を乗せ優しく撫でる。 「いつも前向きに考えるのがじゃないか。気にしすぎだよ」 普段の姜維は確かに優しいけど、少し珍しいなとか思ってしまう。 嬉しいけどね。 姜維は手を引っ込めお茶を淹れ直し一口飲んだ。 「良い事もあれば悪い事もあるさ。占い結果ばかり気にしてたら、良い運気も逃げちゃうぞ」 「………」 「ん?なに?」 はまじまじと姜維の顔を見る。 (確かに、今……いい感じだよね) 相性最悪なんて言われた相手なのに、雰囲気的にいいじゃないか。 「……なんでもない。考えすぎって確かに良くないよね、うん」 は何度も頷く。 姜維はそれを見て笑った。 占いね…。はお二人のどちらかとのことを占ってもらったのか。 でも、最悪だって言われて凹んで。 だからと言って、ホッとする気持ちはないや。 どちらかと言えば、元気のない君を見るのはいい気分じゃないから。 敵に塩を送るのもどうかと思うけど、励ましてしまったよ。 恋占いか…丞相に一度見てもらおうかな、僕も。 諸葛亮の【奇門遁甲】と【六壬神課】は難しすぎて私なんぞには説明できません。
昔は色々占いを重要視していたのでしょうね。
基本私は占いはやらないので、よくわかりませんw
04/10/01
12/05/12再UP
|