生生流転




ドリーム小説
#8





これからすぐに
(浦原)商店に集合

P.S 
今、これを見て
「ダイイングメッセージみたい」
とかありきたりな事を
思った人は、

ツッコミの才能が
     ないです。


「馬鹿っじゃないの!人んち汚しておいてツッコミもあるもか!」

はこれからすぐに向かわねばとわかっていても、壁についたこれを見ると洗わずにいられなかった。

「良かった…外壁でさ。水で洗えば落ちるよね…」

夜中に何してるんだろう?
できれば家の人に気付かれずにでかけたいのだが、今日が尸魂界へ向かう日だとわかっていたので落ち着かなくて庭で佐助と遊んでいたのだ。

「…落ちた。朝になれば地面も乾くだろ。じゃでかけますか」

は佐助の頭を軽く撫でる。

「佐助。ちょっと出かけてくるね。ちゃんとお母さん達の言うこと聞いているんだぞ」

の足に身体をこすり付けてくる。
あぁ可愛いなぁと思って抱きしめたくなるが、すでに時間がいくらか経っている。
そろそろ本当に行かないと。

母には夕べのうちに行っておいた。
明日早くに出かけるからと。
一応織姫と旅行に行くってことにした。
織姫はおばさんちに行くってことにしてあるから、別に誰にも疑われないだろう。

「じゃ、いってきます」

は浦原商店に向かって走り出した。



「遅いぞ、ー」

「ごめん!私が最後だったか…やっぱりね」

一護、織姫、茶渡、それに石田もすでに来ていた。

「やっぱりって?」

「ウチの家の壁を洗ってから来たから」

「…あれな」

全員が口元を引きつらせる。

「おーーーっ全員揃ってるっスね。結構、結構v」

静まり返った街中で浦原の下駄の音が響く。

「さてと、そんじゃ中で説明しましょうかね。尸魂界へ行く方法。
ちゃんと聞いといてくださいよォでないと尸魂界へ着く前に死ぬことになる」

浦原商店にある秘密基地だか勉強部屋だかよくわからないが、その地下に案内された。
そこで尸魂界へ行く方法を浦原から説明された。

今、目の前には大きな門が立っている。
界を穿つと書いて穿界門と言う。
その門に上から霊子変換機を重ね、結合符で覆って固定してある。
尸魂界は魂魄の世界。
そこへ立ち入るには魂魄の姿でないと不可能なのだ。
魂魄の姿で移動できるのは死神である一護のみ。
たちは身体から魂魄を抜いても因果の鎖がついているので尸魂界へ行くどころか
殆ど移動もできない。

そこで霊子変換機を使えば、あらゆるものを構成している「器子」と呼ばれる物質を
魂魄の主構成物質である「霊子」に変換できるとのことだ。
つまり、魂魄を抜かなくてもこの門を通ればそのままの姿で魂魄として尸魂界へ入ることができる。

「本題はここらっスv確かに門をくぐると、それ自体には何の問題もありません。
霊子変換に苦痛は伴わないし、先へ進めば確かに尸魂界へたどりつく。
問題は『時間』なんス。我々が穿界門を開いて尸魂界へ繋いでいられる時間は…もって4分!」

「…4分…!」

「それを過ぎると門は閉じ、キミ達は現世と尸魂界の狭間である“断界”に永久に閉じ込められることになる!!」

更に浦原は付け加える。
その“断界”には虚などの外敵の侵入を防ぐための“拘流”と呼ばれる。
魂魄の動きを奪う気流が満たされている。
これに足の一本でも鹹め取られれば、時間内に“断界”を抜けられる可能性は限りなくゼロに近くなる。

尸魂界へ行くと決意した織姫でも不安な顔を見せる。

「…ど…どうすれば…」

「前に進むのじゃよ」

「…夜一さん…」

いつの間にいたのだろうか?夜一が一護たちの前に姿を現す。

「言ったじゃろう。心と魂は繋がっておる。大切なのは心の在り様。前に進もうとする意志じゃ。
案内役は儂がつとめよう…迷わず、恐れず、立ち止まらず、振り返らず。
残してゆくものたちに想いを馳せず、ただ、前に進むのみ。それができる奴だけついて来い」

一護が一歩前に踏み出す。

「…何寝ボケたこと言ってんだよ。ここに集まって来た時点で全員、心は決まってんだよ!」

「わかっておるのじゃな、小僧。負ければ二度と此処へは戻れぬぞ」

「勝ちゃいいだけの話だろ!」

「…その通り!」

「用意はいいっスか?開くと同時に駆け込んでくださいね」

「わかった」

光が目の前に溢れる。

「行きます!」

「おう!!!」

5人は光に向かって走り出した。
門を抜けると薄気味悪い場所に出た。
ここが断界のようだ。

「さぁ!拘流の壁が追ってくるぞ!!」

夜一の合図と共に再び駆け出す。

「ほ、ホントに壁が追いかけてくる!僕たちが走りぬけた所がどんどん崩れてきてる!」

「いやぁーなんか気持ち悪ーい」

「振り返る暇があっるなら一歩でも進め!拘流にのまれればお終いじゃぞ!!」

「うわぁ!!」

「きゃっ!」

ぐしゃりと壁の一部が落ちる。
その時に石田のマントが拘流に鹹められ引きずられる。

「え?うわっ!」

「や、ちょっと!」

運悪くは石田にぶつかり足がもつれて両膝をついてしまう。

「石田!!」

一護は先に石田を助けようと斬魄刀に手をかけるが夜一に止められる。

「斬魄刀は使うな!拘流は霊体をからめ取る!斬魄刀を振るえば、それごと、おぬしもとらわれるぞ!」

「じゃ、じゃあどうすりゃ…」

一方では足に違和感があることに気付く。

(まさか、捻った?最悪…)

ちゃん!」

「大丈夫!!」

このままでは足手まといになる。
最初からそれは勘弁だ。
は拳に力を込めると大きな白い犬、と言うより狼に近いものが飛び出した。

お願い!織姫も乗って!」

の背に飛び乗り、織姫に手を差し伸べる。
織姫も乗りは走り出した。

石田の方は一護が動くよりも早く茶渡が石田のマントを引きちぎる。
そしてそのまま石田を肩に乗せて走りだす。

茶渡に担がれ後方を見ることができた石田が何かに気付く。

「ま…待ってくれ、みんな…何か…何か来てるぞ…!」

黒い大きな物体、中心から光を放つものが凄い速さで追いかけてくる。

「な…なんだこいつは!?」

「拘突じゃ!七日に一度しか現れぬ“掃除屋”が…何も今出ずともよいものを!!
とにかく逃げろ!此奴は恐ろしく速いぞ!!急げ!じき出口じゃ!!」

前方を見ればそれらしくものが目に入る。

、後少し!頑張って」

「だ…ダメだ…!追いつかれ…」

の背に乗っているたちならばこのまま抜けれそうだった。
だが、石田を担いだ茶渡に走りっぱなしの一護は追いつかれそうになる。

織姫は突然の背から飛び降りた。

「!?井…」

「火無菊 梅厳 リリィ」

織姫のヘアピンから光が放たれる。

「『三天結盾!!私は拒絶する』ッ!!」

三角形の盾が現れ拘突が来るのを防いだ。
そしてそのままの勢いで外に飛び出す。

「ぷうっ!だいじょうぶ!?みんな!」

織姫のお蔭で着地の際にも怪我はなく済んだようだ。
だが、着地姿勢が面白いことになっている。

「はぁ、織姫すごいね…」

だけはの背に乗っていたのでゆっくりと地面に降りた。

「いいわけあるか!」

夜一は織姫に説教をし始める。
一応助かったとは言え、織姫のしたことは危険すぎることだったらしい。
その間に石田は替えのマントをつけているし、なんだかのんびりしたものだ。

「…お、おい。

「ん?」

「そ、そのでかいお犬様はなんだ?…あ、いやなんですカ?」

一護がを指差す。
が一護をチラリと見たので、彼は一歩引く。

「あれ?前にも会ったでしょ、黒崎は。だよ」

「え…え!?だって、あの時は、もっと小さくて、いやいやそれなりに大きいけど…」

「夜一さんのレッスンで色々頑張ったんだよね〜そしたら大きくなっちゃった」

「なりすぎだろ!」

どのくらい大きくなったかとわかりやすく言うならば、もの○け姫に出てくるあのモロくらいだ。

「でも…なんか向こうにいたときより姿がはっきりしてるかも」

自分の霊力を自在に操れるようになったが、の姿透けていた。
だが、今は普通に生きていた時と同じような姿になっている。

「この尸魂界は魂魄の世界じゃ。はもともとが魂魄じゃ」

「だから、はっきりしたと?」

「まぁ、そんな所じゃろ。だが、でかすぎるぞ…これでは移動するに目立つ」

夜一から見れば数十倍も大きいに少しばかりむかついてしまう。

「はいはーい!その点は大丈夫でーす!…」

は目を閉じて軽く念じる。
すると、見る見るうちにの身体は小さくなっていく。
一護が前に見たときと同じくらいの姿に。

「これなら、どっから見ても犬!可愛い、素敵な秋田犬よ!」

は可愛いとに抱きついてる。

「可愛いとかは余計だっての…」

「うっさい、黒崎」

「おい!土煙が晴れてきたぞ」

周りには家が並んでいる。
ただ、たちの世界とは違う家々だ。

「…ここが尸魂界か…?」

「そうじゃ。ここは“郛外区”俗に『流魂街』と呼ばれる場所じゃ。
尸魂界へと導かれてきた魂が最初に住まう処で、死神たちの住まう『瀞霊廷』の外縁に位置する。
尸魂界の中で最も貧しく最も自由で最も多くの魂魄が住まう場所じゃ」

「へぇ…その割には人影が全然…」

「あれっ何だ?あっちの方は随分街並みが違うじゃねぇか」

こちらは江戸時代の街並みを感じさせるが、一護の言う方の街並みは明治・大正といった雰囲気がする。

「ああ、あれが…」

「わかった!あっちが死神たちの住んでる、ナントカの街だな!」

一護は瀞霊廷に向けて走り出すが夜一が声をあげて止める。

「ば…ッ莫迦者!!迂闊にそちらへ近づくな!!死ぬぞ!」

「え?」

一護が止まったその時、上から板のようなものが落ちてきた。
すごい風と埃が舞う。

「黒崎くん!!」

目を開けているのが大変だ。

「なに…すごい…」

の先程の姿が大きいと言ったが、それとは比べ物にならない壁が立ちはだかっている。

「…久す振りだあ・・・通廷所もなすに、ごの瀞霊廷をくぐろうどすだ奴は…」

土埃の中から大きな男が姿を現す。

「久々のオラの客だ。もでなすど小僧!」



やっぱり、そう簡単には行かないようだ。









ここら辺から原作とアニ鰤が混じっております。
色々ツッコミ満載部分があると思いますが、スルーで。
05/11/10
12/03/20再UP