ドリーム小説
「わからんな、貴様のいう事は」

「バカか貴様は」

「知らん。勝手にしろ」

よくもまぁ、人を小ばかにする言葉がすらすら出るものだ。
言われた人たちは、顔を真っ赤にして腹を立てる始末なんですけど。
私の場合は、もうちょいオブラートに包んだ言い方だと思うけど・・・。

え?大差ない?

あーまぁー変わらないか、そうだよね。

「何を呆けた面をしている。マヌケな顔が一層マヌケになるぞ」

「みっちゃん。普通の子なら泣いちゃうよ?」

「お前は普通じゃないから問題ない」

そうですか、そうですねー。
普通じゃないからみっちゃんの相手をしていられるんですけどね。
普通じゃないから・・・・か。
まぁ、そうだよね。
普通なら泣いちゃうって自分で言ったけど。
特にみっちゃんみたいにズバズバ言われるとねー。
反論の余地もないからねー。

でも、私は泣かない。
まぁ泣く必要がないんだけどさ。
みっちゃんのそれは半分照れ隠しというか、素直じゃないだけだから。

と、私は思っているんだけどね。

ちょっとだけ、優越感?
それがわかるっての私ぐらいっていうか・・・・あ、ウソウソ。
私だけじゃないや。ねね様もわかるよね。
あの人には敵いませんとも。
みっちゃんは嫌がるけど、みっちゃんの事を昔から世話していただけあってちょっとした変化がわかるんだよね。

じゃあ、まぁ。2番目ってことで。
ちなみに、女性の中でってことね。男性陣も混ぜたら私さらに順位が落ちるだろうしね。



「いたっ!な、なに?」

みっちゃんに扇子でおでこを叩かれた。
パチンって綺麗に音がする。
でも、痛いのは痛いのだよー。

「なに?みっちゃん」

「マヌケ面が更にマヌケ面になるぞ」

「まだマヌケいうかなー」

「呆けるお前が悪い。俺も暇ではないのだ・・・・行かぬなら置いていくぞ」

「え?どこに・・・」

私の答えがいいものではなかったからか、みっちゃんは思い切り眉を顰めた。
ムッとしても美人は美人のままか。

「お前が行きたいと言ったのだろう、紅葉が見たいと」

「あ」

そうだった、私が秋晴れだねってみっちゃんと話をしていた時だ。
いい天気に、山が綺麗に赤く染まっていくのを見て、紅葉狩りがしたいねーと何気なく言ったんだ。
今度一緒に見に行こうねって。
そしたらみっちゃんは「暇があればな」って言ってくれて。

暇があればの暇は今なんだ。
そしてその暇をみっちゃんは私の都合に合わせてくれている。

「行かぬのか?」

ムッとしたままの顔なのに、少し赤いよ?みっちゃん。
こういうとこ、みっちゃんらしいなって本当思う。
みっちゃんの優しさ、わからない人には本当わらかないけど・・・。

「行くに決まっているじゃん。行こう!みっちゃん」

そう言うところ、本当。




【どうしようもなく、好き】









10/03/04
19/12/28再UP