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「あ。いた!みっちゃん!」 庭に居た三成。左近と一緒に池の前で話し込んでいた。 廊下からひょいと降りて駆け込んでくる。 「どうした?」 「今忙しい?」 「いや、そうでもないが・・・・なんだ?」 「暇なら一緒に居てもいいかな?」 えへへと笑うに三成は特に悪い気もしなかった。 だから、一言。 「好きにしろ」 と。 それを聞いたは、またえへへと笑う。 嬉しそうに。 そんな顔を見ると、なんか優越感に浸りたくなる。 「じゃあ、殿。俺はこれで」 「あぁ、あとは頼む」 左近は三成に頭を下げる。 去り際にに向けて小さく笑って。 「左近さんお仕事?」 「あぁ。少々面倒な事が起きたようでな」 「ふーん・・・・じゃあ、みっちゃんもこれから忙しくなるのかな?」 三成の隣に並び立つは、それに不満があるのかどこかつまらなそうにしている。 「まぁ・・・・・左近の働き次第だな」 「じゃあ、左近さんには頑張って貰わないと!」 「なぜだ?」 「私がみっちゃんと遊べないもの」 「俺は年中暇ではないのだがな・・・・」 それに遊んでばかりもいられない。 秀吉の天下統一の為にやらねばならないことが多すぎるのだ。 自分だけではない、「家」を守ろうと清正や正則たちも頑張っている。 「でも、たまには休まないとね。体壊しちゃうよ」 「・・・・・・・」 「だから、ほんのちょっとでもいいから。こうして私とお話をしてくれると嬉しいな」 ね?と首を傾ける。 「私、みっちゃんの声が好きなんだ。だから、みっちゃんとお話していたいなぁって」 「・・・・・・」 「あれ?なんか変なこと言った?」 恥かしい事を言われたのだが、少し不満がある。 「好きなのは声だけか?」 「え?・・・・・・・・・・あ、えと」 の顔が瞬時に赤くそまる。 「「・・・・・・・・・・」」 辺りは沈黙に包まれる。 けど、先に沈黙を破ったのは三成で。 「何か話せ」 「??」 「俺も、お前の声は嫌いじゃない。だから何でもいいから聞かせてくれ」 「っ〜〜」 赤い顔がさらに赤くなった。 これ以上は赤くならないだろうなと思うくらいに。 いつもに驚かされてばかりだから、たまにはこんなのもいいだろう。 別に嘘を言ったわけではない。 これだって、三成の正直な気持ちだ。 ただでさえ、自分は言葉で他人に誤解されることが多い。 それが面倒であり、半ば諦め、どうでもいいと思ってしまうこともあるが。 だけには誤解されるような真似はしたくない。 だから、ちゃんと言葉にするのだ。 「どうした?」 「・・・・・・・・だ、よ」 ぼそぼそと何か呟く。 「聞こえんが?」 「こ、声だけじゃないって言ったの!」 両の拳をギュッと握って。 「声だけじゃなくて、みっちゃんのこと好きだって言ったの!」 ほら、素直に言葉にして良かった。 「そうか。それは嬉しいな。俺もお前が好きだ。勿論、声だけじゃないぞ」 これでもか。と言うくらいの顔は赤くなった。 笑ってしまいそうになる。 可笑しいから。ではなく、きっと嬉しくて口元が緩むんだ。 さて。次はどんな事を聞かせてくれる? 【一日一回、声を聞こう。】 10/08/15
19/12/27再UP
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