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政宗はいつもの日課で、朝早くに起き、剣の稽古を終えたところだった。 政宗の顔を見て、みながそれぞれ政宗に挨拶をする。 今日は実に清々しい朝だ。 気分も良くなると言うものだ。 「あ。おはよう、政宗」 「おう」 そんな中でに会えた。 いや、同じ屋敷内にいるのだ、会えるのは当然で。 戦にでも出ていない限り、こうしてとは日常の中で顔を合わす。 は政宗にとって一番の人。 大事な人。 他の誰とも変えられない存在。 そう、政宗は思っているのだが。 の方がつれない。 今もそうで。 政宗に挨拶すると、そのままスッと通りすぎて行く。 「小十郎さん、おはようございます〜」 その先に居た小十郎にも挨拶する。 「成実さんもおはようございます〜」 そう大差はないはずなのだが、なんとなく自分に声をかけるよりも、の声は弾んでいないか? 寝起きで少しだけぼーっとした感じで「おはよう」と言われたような感じもしなくもない。 逆に小十郎や成実には少し声音を高くして、そこにニッコリと笑顔をつけたような感じに見える。 あぁ、面白くない。 その後も、若武者たちがを見かければ元気よく挨拶し、も笑って答えている。 なんだ、自分だけにつれない。 面白くない。 あいつはまったくわかっていない。 どれだけ自分がを好きだと思っているのか、想いを向けているのかを。 「政宗?」 だから、ちょっと癪に障ったから。 の手首を掴んだ。 「ん?どうかした?」 「朝の挨拶。まだ足りねぇ」 「は?」 に聞かれる前に、その唇を軽く塞いだ。 「!!?」 「おはようのキスだ。これでいい」 「ばっ!っっ!!!?」 言葉にならないってこういう事なのか。 初めて見たなと思ったが、ん?少し意味は違うだろうか? とりあえず、これで大分気分は晴れた。 自分と、他の者との違いをわからせられたような気がして。 「あぁ、これからは毎日してやるからな」 自分はが好きなんだ。 それはいつもいつも想っていて、いつもいつも言葉にしていて、いつもいつも態度で示している。 そろそろ、限界。 気心の知れた仲間相手でも、譲れないものはある。 の事に関しては、誰にも渡したくないから。 だから。 【一日一回、キスをしよう。】 10/08/15
19/12/27再UP
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